sahoiconの歩み(8)
サイトの開設から1年を迎え、記念セット「遊園地」を作りました。
この頃、私は様々なアイコンを公開する中で、漫画キャラのアイコンの作成も続けていました。このことが、後に問題を引き起こすことになります。
当時、私を悩ませていた一つの問題がありました。それは、海外のサイトによる無断配布でした。
無断で配布しないでと英語でも明記しているアイコンを、なぜ勝手に配布できるのか。なぜ人のいやがることを平気でできるのか。当時の私にはどうしても理解できず(今でも理解は出来ませんが)、今にして思えば、非常に厳格な態度でその問題に臨んだのです。
無断配布していたのはほとんどが中国系や韓国のサイトでした。著作権に対する認識は、日本ほど厳しくはなかったようです。私は自分のサイトで、それら無断配布サイトの「行状」を紹介するページを作り、無断配布は許されないものだということを、広く知らしめようとしたのでした。
その時、私は自分の配布しているアイコンの問題に気がついたのです。
「無断配布を許さないというのなら、自分が漫画キャラを配布するのはどうなのか?」
この「二次著作物」については、当時もネット上でさまざまな見解を目にしましたが、私は自分の判断でこれらのアイコンの配布をやめることにしました。自分にも落ち度があるかも知れないのに、無断配布サイトのことを批判することはできないと思ったからです。
ところが、問題はアイコンの配布停止後に起こりました。