sahoiconの歩み(9)
2001年の秋頃のことですが、「2ちゃんねる」内の掲示板で、私のサイトが批判されたのでした。無断配布を声高に批判しておきながら、自分はキャラものの配布をしているなんておかしい、という内容でした。私の痛いところを突かれてしまったのです。同意する人も次々に現れ、人格の批判をする人もいました。
なぜ私や私のサイトが批判の的になったか、今ふりかえるとわかる気がします。私は、無断配布がどうしても許せず、いかに彼らがまちがっているかを声高に主張していたのですが、サイトに来てくださる方の中にはそんな私の態度に違和感を感じる方もおられたと思うのです。サイトをごらんになる方のすべてが、私と同じテンションで怒りを感じてくれることはあり得ないことでした。単にアイコンが欲しくて来たのに、サイトの管理人が何やら偉そうに怒っている、と感じられた方も少なくなかったということでしょう。
サイトを開設して初めて味わった苦しい気持ちでしたが、ちょうどアクセス数が10万人を達成したところだったので、記念セット「縁日へ行こう!」の作成に無我夢中で取り組みました。自分で言うのもなんですが、思った以上に上手く出来たたい焼きやヨーヨーなどを眺めて、自分で「よくやった」と思いました。初めて、自分の作ったアイコンに慰められた気がしました。