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sahoiconの歩み(13)

Pixelpaloozaの審査への不満が、私の中でアメリカ人への不信に変わろうとしていた時、さらに悪い事情が重なりました。
アメリカがイラクに戦争を仕掛けたニュースを見て、私はふと「イラクの人はどんな食文化を持っているのだろう」と思い、「Rice Dishes」つながりで、イラクの米料理のアイコンを作りました。それを、コンテストの結果が出る前に単品で配布していたのです。
このアイコンの新作情報をIconFactoryに送ったのですが、いつもなら数日で掲載されるのが、1週間を過ぎても掲載されず、他のサイトの新作情報は掲載されていくのです。
コンテストの結果発表後に、私は自分のサイトに主催者への抗議文を掲載したのですが、その中でいつまでも新作情報を掲載しないことへの疑いをぶつけてしまったのです。「私が戦争反対の意味で出したアイコンだから、アメリカ人には都合が悪い、だから載せないんですか?」ということを。

人間、やはり怒り過ぎてはいけません。今ならそう思うのですが。
しばらくしてそれはただの手違いだという返事がきました。IconFactoryの担当者から、悲しみに満ちたメールを受け取った時、私は言ってはいけないことを言ってしまったと思いました。

一方、コンテストへの抗議については、いわば私は結果にたてついたわけですから、それはおかしいという反論をもらっても当然だったのですが、私の思いを理解してくださる方々から、励ましの言葉をいただき、言葉にならないほどの感謝の気持ちでいっぱいになりました。忘れられないのは、自作のトロフィーの絵と共に「あなたは賞に値する」と言ってくださった外国の方がいたことです。トロフィーの上には「Rice Dishes」の中の「いかめし」が乗っていました。何も考えられないほど疲れていた私ですが、その方のお気持ちにになぐさめられました。

この出来事で、私はアイコンサイトを運営していくことに自信をなくしてしまったのです。

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